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お酒としじみ。しじみが二日酔いに効果がある理由。

職場関係や親戚付き合いで、お酒を飲む機会がある人は多いのではないでしょうか。お酒は適量であればリラックス効果やストレス緩和効果などのメリットがありますが、飲み過ぎると二日酔いなどデメリットがあります。二日酔いを予防する方法のひとつに、しじみを摂取することが挙げられます。ここではお酒のメリット・デメリットと、お酒にしじみがおすすめできる理由を紹介します。

お酒のメリット・デメリット

お酒は飲み過ぎれば身体に悪いのは誰もが知っていることですが、逆に適量であれば身体によい効果が期待できます。例えばお酒にはリラックス効果やストレス緩和効果があることが分かっています。また適量のお酒を飲む事で狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病などの病気の発症率がやや下がることが報告されています。年齢や個人差もありますが、適量のお酒を飲むことは私たちに様々なメリットをもたらします。
一方で過度の飲酒は身体に様々なデメリットを及ぼします。お酒を飲み過ぎた翌日におきる二日酔いは最も典型的な症状です。二日酔いはお酒を飲み過ぎて、肝臓が大量のアルコールを処理しきれなくなった結果現れる症状です。二日酔いになると、頭痛・吐き気・だるさといった症状が現れます。また過度の飲酒を続けると、アルコール依存症になってしまいます。

お酒を飲んだらしじみ

二枚貝の一種であるしじみは、江戸時代から「二日酔いに効く」などと言われ庶民に親しまれてきた食品です。しじみが二日酔いに効く理由は、しじみに豊富に含まれるオルニチン・メチオニン・グリコーゲン・タウリンといった栄養素が肝機能を向上させる為です。

オルニチンがアンモニアから肝臓を守る

オルニチンはアミノ酸の一種で、食べ物から摂取されると血液に溶け込んだ状態で体内を巡ります。オルニチンは肝臓において、人体に有害なアンモニアを解毒するオルニチンサイクルを活性化する重要な働きがあります。
アンモニアは、肝機能を低下させて、アルコール分解機能を低下させる原因になります。そのアンモニアをオルニチンサイクルによってスムーズに解毒することで、肝機能を正常にし、肝臓のアルコール分解機能を促進します。

オルニチンがアルコールによる脳疲労を予防

しじみに豊富に含まれているオルニチンは、アルコール摂取による脳疲労を予防する働きがあります。オルニチンによって肝臓のオルニチンサイクルが活性化すると、アンモニア解毒の過程でNADH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)が消費されます。NADHはアルコールを摂取した際に増加する物質で、脳の栄養である糖(グルコースなど)の産生を阻害する働きがあります。糖が不足すると脳疲労の原因になることから、しじみからオルニチンを摂取することで、アルコール摂取による脳疲労を予防できると考えられています。

メチオニンがアルコール分解をサポート

しじみに豊富に含まれているメチオニンはアミノ酸の一種で、アルコール分解をサポートする働きがあります。アルコールが体内で分解される際、一旦アセトアルデヒドという有害物質になった後、無害な酢酸に変換されます。アセトアルデヒドは二日酔いの原因になる物質のため、速やかに酢酸に分解する必要があります。この過程で必要になるのが、アルコール脱水素酵素(ADH)とアセトアルデヒド脱水素酵素(ALDH)という酵素です。メチオニンはADHやALDHの材料になる栄養素です。メチオニンが不足するとこれらの酵素の量が少なくなり、アルコール分解がスムーズに進まなくなります。しじみからメチオニンを摂取することでアルコール分解をスムーズにすることが期待できます。メチオニンはしじみの他にかつお節、しらす干し、キハダ、ヒラメといった魚介類に多く含まれています。

グリコーゲンが二日酔いを予防

しじみに豊富に含まれているグリコーゲンは炭水化物の一種で、肝臓や筋肉に存在してエネルギー源となる栄養素です。通常肝臓は糖を貯蔵しており、必要に応じて糖を供給しています。しかしアルコールを摂取すると、肝臓は糖の供給よりアルコールの分解を優先してしまいます。肝臓でアルコール分解が行われている間はグリコーゲンが不足してしまい、これが二日酔いの原因となります。しじみにはグリコーゲンが豊富に含まれていることから、飲酒によるグリコーゲン不足を補うことができます。グリコーゲンはしじみの他に貝類、エビ、レバーに多く含まれています。

タウリンが二日酔い予防、肝臓機能の回復サポート

しじみに豊富に含まれているタウリンはアミノ酸の一種で、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの代謝を促進する働きがあります。タウリンを摂取すると、アセトアルデヒドを酢酸に分解するアセトアルデヒド脱水素酵素が活性化することが分かっています。アセトアルデヒドは二日酔いの原因になるため、速やかに分解することで二日酔いを予防することができます。またタウリンはアルコールによって傷ついた肝臓機能の修復をサポートする効果もあります。しじみからタウリンを摂取することで、二日酔いの予防だけではなく肝臓機能の回復サポートも期待できるのです。タウリンはしじみの他に牡蠣、ヤリイカ、たこ、あさり、さんまに多く含まれています。

まとめ

お酒は適量飲む場合はリラックス効果やストレス緩和といったメリットがありますが、飲み過ぎると二日酔いなどのデメリットがあります。しじみに豊富に含まれるオルニチンは、肝臓のオルニチンサイクルを活性化させることで、肝臓のアルコール分解機能を正常に守り、さらにアルコール摂取による脳疲労を予防することができます。またしじみ含まれるメチオニン・グリコーゲン・タウリンという栄養素も二日酔いを予防する働きがあるため、しじみは二日酔い予防に適した食品だと言えます。

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