しじみの血液への健康効果。造血作用、血液サラサラ効果、血行促進。
二枚貝の一種であるしじみは、疲労回復やストレス軽減などの健康効果が得られることで有名な食品です。しじみはこれら以外にも、血液に様々な健康効果を与えることが分かっています。血液は人体に必要な酸素や栄養素を運ぶ大切な役割を担っており、生命維持に必要不可欠です。ここではしじみが血液へ与える健康効果についてご紹介します。
しじみと血液の関係性
しじみが血液へ与える健康効果は以下の3つです。
造血作用
しじみが血液へ与える健康効果の一つ目は、造血作用です。しじみには造血作用のある鉄分やビタミンB12、葉酸が豊富に含まれています。鉄分は赤血球の中にあるヘモグロビンを構成するために必要な栄養素で、不足すると貧血の原因になります。ビタミンB12は細胞が分裂する時に必要になる補酵素で、血液中の赤血球と結合してヘモグロビンの合成をサポートする働きがあります。葉酸はタンパク質や細胞を作る時に必要なDNAを合成する働きがあり、赤血球の細胞の形成をサポートするのに役立ちます。また、葉酸はビタミンB12と協力して血液を作る働きをするため、葉酸とビタミンB12の両方が豊富に含まれているしじみを食べるのは、造血作用を得るために効率的です。
血液サラサラ効果
しじみが血液へ与える健康効果の二つ目は、血液サラサラ効果です。しじみに豊富に含まれているタウリンやビタミンB2は、血液をサラサラにする効果があります。
しじみに含まれるタウリンはアミノ酸の一種で、血中コレステロールを胆汁酸に変換する酵素の働きを活性化させる栄養素です。胆汁酸は脂肪を消化吸収する際に使われる物質で、コレステロールを材料として作られます。しじみからタウリンを摂取することで胆汁酸の分泌が促進され、血中コレステロール値を下げ血液サラサラ効果を得ることができます。
またしじみに含まれるビタミンB2は、動脈硬化の原因のひとつである過酸化脂質の生成を防ぎ、コレステロールや中性脂肪を減らす働きがあります。血中のコレステロールや中性脂肪が増えると、血液がドロドロになってしまいます。しじみからビタミンB2を摂取することで、血中コレステロールや中性脂肪を減らし血液サラサラ効果を得ることができます。
血行促進効果
しじみが血液へ与える健康効果の三つ目は、血行促進効果です。しじみに豊富に含まれているビタミンEは毛細血管を広げて血流を改善する効果があります。全身に血液がスムーズにめぐるようになることで、身体の新陳代謝を活性化させることができます。またビタミンEは赤血球を若々しい状態に保ち、柔軟性を持たせる働きをしています。しじみからビタミンEを摂取することで、血流を改善し赤血球を若々しい状態に保つことで血行促進効果を得ることができます。