オルニチン摂取目安量としじみ

しじみに含まれるオルニチンはアミノ酸の一種で、肝機能を向上させて疲労や二日酔いに効果がある栄養素です。健康のためには継続してオルニチンを摂取することが重要ですが、それでは一日あたりどれくらいの量のオルニチンを摂取すればいいのでしょうか。ここではオルニチン摂取目安量と、しじみからオルニチンを効率的に摂る方法を紹介します。

オルニチン摂取目安量

オルニチンは肝臓の機能を向上させて、身体にとって有害なアンモニアを解毒する働きをする栄養素です。身体にアンモニアが蓄積されると疲れやだるさといった悪影響が生じることから、オルニチンを継続的に摂取することが健康的な身体作りに繋がります。
成人のオルニチン摂取目安量は一日400～1000mgです。生のしじみ100g（約35個）には、オルニチンが10.7～15.3mg程度含まれている為、一日あたりのオルニチン摂取目安量をしじみから摂取するためには、一日約2000～3000個のしじみを食べる必要があります。

しじみからオルニチンを効率的に摂る方法

健康のためとはいえ、毎日大量のしじみを食べることは現実的ではありません。オルニチンを効率的に摂取するために、サプリメントを活用することも一つの手段です。サプリメントであれば一日数粒を飲むだけで、一日摂取目安量のオルニチンを摂取できます。またサプリメントに抵抗感がある人は、しじみを加工後に摂取することをおすすめします。ここではしじみからオルニチンを効率的に摂る加工方法を2つ紹介します。

しじみを冷凍する

一つ目は生しじみを砂抜きした後に冷凍する方法です。しじみを冷凍することで、オルニチン含有量が約8倍増えることが分かっています。冷凍しじみは砂抜きしたしじみをジップロックなどに入れて、冷凍庫に入れるだけで作れます。注意点は、しじみは自然解凍すると殻が開かなくなるので火にかける直前に冷凍庫から取り出すことです。また冷凍しじみをこすり洗いすると旨味成分が流れてしまうので、軽く水洗いする程度にしておきましょう。

しじみを乾燥させる

二つ目はしじみを乾燥させることです。乾燥しじみは生しじみから水分が抜けた食品で、栄養素が凝縮されています。また水分が減った分体積が減るため、しじみの食べる量を増やすことができます。注意点は、乾燥しじみの多くは外国産のしじみを使用していることです。乾燥しじみの産地が分からず、水質が悪い場所で採られたしじみが含まれている可能性がないとは言えません。国内産のしじみを使った乾燥しじみもあるので、原材料をよく確認してから購入するようにしましょう。

まとめ

オルニチンの一日あたりの摂取目安量は400～1000mgです。これは生しじみ2000～3000個に相当しますが、毎日これだけの量のしじみを食べるのは現実的ではありません。オルニチンを効率的に摂取するためには、サプリメントを活用したり、冷凍しじみや乾燥しじみを食べるのがおすすめです。自分に合った方法選んで継続的にオルニチンを摂取していきましょう。