しじみのサプリメントを飲むときの注意点、肝臓病やアレルギーの人は要注意。
しじみは疲労回復や二日酔い予防といった健康効果が得られるため、老若男女問わず多くの人に人気のある食品です。しじみの栄養素を効率的に摂取するために、しじみのサプリメントを活用しようと思っている人は多いのではないでしょうか。しじみのサプリメントは医薬品ではないため副作用の心配をする必要はありませんが、いくつか注意すべき点があります。ここではしじみのサプリメントを飲むときの注意点を6つご紹介します。
しじみのサプリメントを飲むときの注意点
肝臓病の人は要注意
C型肝炎や肝硬変などの肝臓病を抱えている人は、しじみのサプリメントを注意して摂る必要があります。しじみには鉄分が豊富に含まれているため、しじみの成分が凝縮されたサプリメントにも鉄分が多く含まれています。鉄分は貧血予防に役立つ栄養素ですが、肝臓病の人が摂りすぎると症状を悪化させる可能性があります。肝臓病を抱えている人がしじみのサプリメントを摂りたいときは、必ず医師と相談した上で、指導された量を摂取するようにしましょう。
アレルギーに注意
医薬品が処方される場合は、必ず医師や薬剤師から「今までアレルギーを起こした薬はないか」と聞かれてから、その人に合った薬が処方されます。しかし健康食品は基本的に自己判断で購入するものなので、アレルギー反応が出るかどうか自分で確認しなければなりません。特に天然・自然由来の成分を使った製品はアレルギーを起こすことがあるので、注意が必要です。しじみサプリメントの主成分であるオルニチンは安全性の高い栄養素ですが、サプリに添加されているその他の成分でアレルギーを引き起こす可能性があります。アレルギー体質の人、アレルギーが心配な人は、必ず成分を確認した上でしじみのサプリメントを購入するようにしましょう。
服用中の薬がある人は、医師に相談を
薬を飲んでいる人がしじみのサプリメントを飲みたい場合は、必ず医師・薬剤師・アドバイザーに相談した上で利用するようにしましょう。薬と健康食品を一緒に飲んだ方が健康によいと思う人がいるかもしれませんが、絶対にやめましょう。健康食品の成分によっては、薬の効果が弱くなったり、副作用が強くなったりすることがあります。
こどもや妊娠中の女性は要注意
市販されているサプリメントのほとんどは、大人用の商品として作られています。成長期にある乳幼児が健康食品を使用することによる身体への影響は、解明されていないことが多いです。子どもにしじみのサプリメントを与えることは避けましょう。また妊娠・授乳中の女性がしじみのサプリメントを摂取したときの安全性は確認するのが難しいため、摂取したらどうなるか分からない商品がほとんどです。母体だけではなく胎児や乳児にも影響が及ぶ可能性があるため、妊娠中・授乳中の女性がしじみのサプリメントを摂取するのはおすすめできません。
過剰摂取に注意
しじみのサプリメントには、しじみの栄養素が凝縮しています。しじみのサプリメントを数粒飲むだけで、一日の摂取目安量のオルニチンを摂ることができるものがほとんどです。決められた以上の量を飲んでしまうと過剰摂取になってしまうので、注意が必要です。オルニチンは多少の過剰摂取であれば尿とともに体外に排出されるため、重篤な副作用に繋がる可能性は低いです。またオルニチンを1日10g摂取した人に、下痢や胃痛といった症状が現れたことは報告されています。これはアミノ酸を過剰摂取した場合に現れる副作用であり、オルニチン特有のものではありません。過剰摂取に注意して、決められた量のサプリメントを飲むようにしましょう。
いくつもの製品を同時に摂取しない
しじみのサプリメントは薬とは違って研究の発展途上段階にあるため、含まれている成分同士の相互作用が分かっていないものがほとんどです。そのためサプリメントを同時に何種類も摂取することで、体調が悪くなってしまう可能性があります。また体調が悪くなった時に、どの成分が原因なのか解明するのは難しいです。健康食品はたくさん摂ればよいというわけではなくので、いくつもの製品を同時に摂取しないようにしましょう。
まとめ
しじみは疲労回復や二日酔い予防といった健康効果が得られることで、多くの人から支持されている食品です。しじみの栄養素を効率的に摂取するためにサプリメントを活用しようと思っている人は、摂取する際に注意すべき点があります。しじみのサプリメントは健康食品のため、副作用については薬ほど心配する必要はありません。しかし間違った摂り方をすると健康に悪影響を及ぼすため、商品に記載されている適切な量を守って飲むようにしましょう。