※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

しじみとオルニチンサイクル

しじみに豊富に含まれるオルニチンはアミノ酸の一種で、肝臓の機能を向上させる働きがあることから近年注目されています。しじみを食べると疲労や二日酔いに効くと言われていますが、これはオルニチンが肝臓のオルニチンサイクルを活性化することで得られる効果です。ここではしじみに含まれるオルニチンと、オルニチンサイクルについて紹介します。

しじみに含まれるオルニチン

しじみは二枚貝の一種で、タンパク質や鉄分、ビタミン、ミネラルといった栄養素が豊富に含まれています。しじみの健康効果は江戸時代から庶民に知られており、疲労回復効果や二日酔い改善効果、安眠効果、美肌効果など様々なメリットがあります。そしてこれらの健康効果のほとんどは、オルニチンによるものだということが分かっています。オルニチンはアミノ酸の一種で、食べ物から摂取されると血液に溶け込んだ状態で体内を巡ります。オルニチンは肝臓において、人体に有害なアンモニアを解毒する『オルニチンサイクル』を活性化する重要な働きを担っています。

オルニチンを摂取するとオルニチンサイクルが活性化

しじみに豊富に含まれるオルニチンを摂ることで、肝臓のオルニチンサイクルを活性化することができます。ここでオルニチンサイクルの機能と、オルニチンサイクルを活性化させるメリットを説明します。

オルニチンサイクルとは

オルニチンサイクルとは肝臓にある代謝経路のひとつで、人体にとって有害物質であるアンモニアを解毒しています。オルニチンは肝臓のオルニチンサイクルにおいて、有害なアンモニアを無害な尿素に変換します。オルニチンはアンモニアを尿素に変換すると、再びオルニチンサイクルに入っていき再利用されます。アンモニアを尿素に変換することから、オルニチンサイクルは別名『尿素回路』と呼ばれています。

オルニチンサイクルを活性化するメリット

アンモニアは生命活動に必要なエネルギーや、脳の栄養であるグルコースの生成を妨げる性質がある有害物質です。オルニチンサイクルが正常に働いていればアンモニアは速やかに解毒されますが、暴飲暴食やストレスなどが原因で肝臓の機能が低下してしまうと肝臓にアンモニアが蓄積され、充分なエネルギーを作ることができない状態になってしまいます。その結果、疲労感やだるさといった悪影響が出てしまいます。オルニチンを摂取することはアンモニアの解毒をサポートすることになり、疲労回復だけではなく効率的なエネルギー産生に役立っていると言えます。
またオルニチンサイクルを活性化させることで、アルコール摂取による脳疲労を予防することができます。アルコールを摂取すると肝臓にNADH(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)という物質が増加します。NADHは脳の栄養であるグルコースの産生を阻害する働きがあり、脳疲労の原因となります。しじみに含まれるオルニチンの働きでアンモニア解毒が進むと、その過程でNADHが消費されます。その結果、アルコール摂取による脳疲労を予防できると考えられています。

まとめ

しじみに豊富に含まれているオルニチンは、肝臓のオルニチンサイクルを活性化する働きがあります。オルニチンサイクルは人体に有害なアンモニアを解毒する代謝経路です。オルニチンサイクルを活性化することによって、疲労回復効果やアルコール摂取による脳疲労の予防効果が示されています。しじみを摂ることは、私たちの健康に大きく貢献してくれると言えます。

関連コラムColumn