しじみは若返りたい人に嬉しい、老化予防に役立つ栄養素が豊富。

年齢を重ねるたびに「若返って健康な身体でいたい」と思うのは、誰しも願っていることです。どんな人でも生きている限り、老化から逃れることはできません。老化は誰にでも起きることですが、進行のスピードを抑えることはできます。二枚貝の一種であるしじみには、老化の進行を遅くするのに役立つ栄養素が豊富に含まれています。ここでは老化の原因と、しじみに含まれる老化予防に役立つ栄養素についてご紹介します。

老化の原因

老化の原因のひとつは、活性酸素による身体のさびだと考えられています。
活性酸素は、呼吸や代謝によって体内で発生する物質で、殺菌力が強く、体内に侵入した細菌やウイルスを倒す重要な働きをします。しかし活性酸素が必要以上に増えると、体内の正常な細胞も攻撃して悪影響を及ぼします。通常、体内で発生した過剰な活性酸素は速やかに除去されますが、様々な原因によって体内に蓄積されてしまいます。活性酸素の蓄積を促す原因は多岐に渡り、紫外線・薬剤・タバコ・疲労・肥満・偏った食生活などが挙げられます。また適度な運動は健康維持に効果的ですが、過度な運動は活性酸素の蓄積を促すため逆効果です。老化を予防するためには、活性酸素の蓄積を防止することが重要だと考えられています。

しじみに含まれる老化予防に役立つ栄養素

しじみには疲労やストレスが原因となって起きる、活性酸素の蓄積を防ぐ栄養素が豊富に含まれています。しじみに含まれる老化防止に役立つ栄養素は以下の5つです。

オルニチン

しじみに豊富に含まれているオルニチンは、アミノ酸の一種で、肝臓のオルニチンサイクルを活性化させることでアンモニア解毒を促す栄養素です。アンモニアはタンパク質からエネルギーを生成する過程で作られる副産物で、人体に有害な物質です。アンモニアが体内に蓄積すると、疲労の原因になります。疲労は活性酸素を蓄積させる原因のひとつであるため、放置すると身体のさびが広がって、老化を進行させるリスクが高まります。しじみからオルニチンを摂取することで、アンモニア解毒を促し、老化対策に役立てることができます。
オルニチンはしじみ以外に、ヒラメ、キハダマグロ、チーズ、エノキ茸などに多く含まれています。これらの食品に含まれているオルニチン含有量はしじみより少ないため、老化防止のために補助的に活用するのがおすすめです。

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タウリン

しじみに豊富に含まれるタウリンは、アミノ酸の一種で、肝機能を高める効果があります。肝機能が高まると代謝や解毒がスムーズに行われるため、疲労感や倦怠感がなくなり活性酸素の蓄積を防ぐことができます。
また、タウリンは胆汁の分泌を促進する働きがあります。胆汁は血中コレステロールを材料にして作られるため、胆汁の分泌を促進することで血中コレステロール値を下げることができます。血中コレステロール値を下げると新陳代謝が促進され、ダイエット効果を得ることができます。肥満は活性酸素を蓄積させる原因のひとつであるため、しじみからタウリンを摂取してダイエット効果を得て、活性酸素の蓄積を防ぐことができます。
タウリンはしじみ以外に、サザエ、牡蠣、ホタテ、ハマグリ、アサリ、カツオ、ブリなどの魚介類に多く含まれています。

トリプトファン

しじみに豊富に含まれているトリプトファンは、アミノ酸の一種で、神経伝達物質であるセロトニンの材料になる栄養素です。セロトニンは別名『幸せホルモン』と呼ばれており、精神を落ち着かせて、心を穏やかにする働きがあります。トリプトファンが不足するとセロトニンが作りにくい状態になり、ストレスを感じやすくなります。トリプトファンは体内で合成できないアミノ酸のため、食べ物から摂取する必要があります。しじみからトリプトファンを摂取することで、セロトニンを作りやすい身体にして、ストレスを緩和させることで、活性酸素の蓄積を防ぐことができます。
トリプトファンはしじみの他に豆腐、納豆、みそ、チーズ、牛乳、ヨーグルト、卵、バナナなどに多く含まれています。

ビタミンB群

しじみに豊富に含まれているビタミンB群は、脂質や糖質をエネルギーに変換する働きをします。例えばビタミンB2は、脂質や糖質をエネルギーに変換して代謝を支える働きをします。また、ビタミンB12は脂肪燃焼に必須の栄養素で、肥満による活性酸素の蓄積を予防したい人は積極的に摂るのがおすすめです。ビタミンB群は体内に貯蔵されない栄養素のため、継続的に摂取することが重要です。
しじみにはビタミンB12以外にも、ビタミンB1・B2・B6・B12・葉酸・ナイアシンといったビタミンB群が含まれています。ビタミンB群はお互いの働きをサポートする性質があるため、複数のビタミンB群が含まれているしじみは、老化防止をするのに効率的な食品と言えます。

ビタミンE

しじみに豊富に含まれているビタミンEは、抗酸化作用が高い栄養素です。抗酸化作用とは、活性酸素を除去する働きです。ビタミンEは別名『若返りのビタミン』とも呼ばれており、活性酸素による細胞のさびを防ぐ働きをします。しじみからビタミンEを摂取することで、活性酸素による細胞の酸化を防ぎ、老化対策に役立てることができます。
ビタミンEはしじみ以外にひまわり油、オリーブオイル、ナッツ類、ほうれん草、ブロッコリーなどに多く含まれています。

まとめ

どんな人でも生きている限り老化から逃れることはできませんが、老化の進行を抑制することはできます。老化の原因のひとつに、疲労やストレスなどによる活性酸素の蓄積があります。しじみには老化予防に役立つオルニチン、タウリン、トリプトファン、ビタミンB群、ビタミンEが豊富に含まれています。健康的な身体に若返りたい人は、老化予防に役立つ栄養素が豊富に含まれているしじみを活用してみてはいかがでしょうか。