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しじみに含まれるイノシトール。脂肪肝や動脈硬化を予防する。

しじみに含まれている栄養素のなかで、ビタミン様作用物質のひとつであるイノシトールを知っている人は少ないのではないでしょうか。イノシトールは生命維持に必須の栄養素ではありませんが、様々な健康効果があることで近年注目されています。ここではしじみに含まれるイノシトールと、イノシトールの働きについてご紹介します。

しじみに含まれるイノシトールとは

イノシトールはビタミン様作用物質のひとつに分類されています。ビタミン様作用物質とは、ビタミンと似た働きをするものの、体内で合成できるため欠乏症にならない栄養素のことを差します。ビタミン様作用物質は栄養素として必ず摂取する必要性はないものですが、病気の予防や健康維持に役立つ物質として期待されています。イノシトールの一日摂取目安量は、成人男女で250~500mgです。しじみ100g(約35個)あたりに含まれているイノシトールの量は30mg以下です。しじみだけでは一日摂取目安量のイノシトールを摂取するのは難しいため、他の食品やサプリメントを活用するのがおすすめです。イノシトールはしじみ以外にオレンジ、スイカ、メロン、グレープフルーツ、桃、豆類、さつまいも、トマト、ピーナッツなどに多く含まれています。

イノシトールの働き

しじみなどの食品に含まれているイノシトールの主な働きは以下の通りです。

脂肪肝の予防

イノシトールは別名『抗脂肪肝ビタミン』と呼ばれており、脂肪肝の予防・改善効果が期待できる栄養素です。脂肪肝とは肝臓に中性脂肪が蓄積する病気です。現代の日本人の4人に1人は脂肪肝と言われており、脂肪肝になることで肝硬変や肝臓がんのリスクが高くなります。イノシトールは体内の脂質代謝を促進し、肝臓に脂肪が蓄積するのを防ぐ働きをします。この働きから、イノシトールは脂肪肝や肝硬変の治療薬に用いられています。

動脈硬化の予防

イノシトールは血中のコレステロール値を下げる働きをするため、動脈硬化予防を期待することができます。血中コレステロール値が上がると、血管の壁が分厚くなり内側が狭くなってしまいます。その結果、血管が固くなり血液が流れにくくなる動脈硬化となってしまいます。血流が完全に流れなくなると、その先の組織に酸素や栄養素を運搬できなくなってしまいます。

神経細胞の機能維持

イノシトールは神経細胞の機能を正常に保つのに欠かせない栄養素です。神経細胞の膜には、イノシトールなどで構成されているリン脂質が含まれています。リン脂質は脳神経の細胞に酸素や栄養を補給する働きをするため、イノシトールが不足すると神経細胞が正常に機能できなくなります。イノシトールはパニック障害や強迫性障害といった精神疾患の予防効果があることが分かっています。

まとめ

しじみに含まれているイノシトールは、ビタミンと似た働きをするビタミン様作用物質のひとつです。イノシトールは脂肪肝の予防、動脈硬化の予防、神経細胞の機能維持といった働きを担っています。しじみだけでは一日推奨摂取量のイノシトールを摂るのは難しいため、他の食品やサプリメントを活用するのがおすすめです。

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