オルニチンが新陳代謝を上げるメカニズム。新陳代謝を上げるメリットは?
オルニチンはしじみに豊富に含まれている栄養素で、疲労回復や二日酔い予防といった健康効果があることで有名です。オルニチンはこれら以外にも、新陳代謝を上げる効果があることが分かっています。新陳代謝を上げることで、疲れにくくなる、身体や肌の調子が良くなるなど様々なメリットを得られます。ここでは新陳代謝を上げるメリットと、オルニチンで新陳代謝がアップするメカニズムをご紹介します。
新陳代謝を上げるメリット
人間の身体において、古い細胞と新しい細胞が入れ替わることを『新陳代謝』と呼びます。髪の毛が抜けて新しい髪が生えてきたり、古い皮膚から新しい皮膚に変わったりすることは、新陳代謝の働きによるものです。新陳代謝を上げるメリットは、以下の3つが挙げられます。
疲れにくくなる
新陳代謝が上がると、疲れにくくなります。細胞が新しく生まれ変わるのは新陳代謝の働きによるものですが、その過程で疲労を回復してくれるからです。逆に新陳代謝が低下していると、疲れをスムーズに回復できなくなり、疲れやすい身体になります。疲れやすい状態を改善するためには、新陳代謝を上げることが必要です。
肌や髪が健康的な状態になる
新陳代謝が上がると、肌や髪が健康的な状態になります。新陳代謝の周期は身体の組織ごとに違っていて、例えば皮膚細胞は約28日、髪の毛は2~6年と言われています。新陳代謝を上げることで、古い細胞と新しい細胞の入れ替えを活性化して、肌と髪を健康的な状態に保つことができます。
痩せやすい身体になる
新陳代謝が上がると、痩せやすい身体になります。新陳代謝を上げて身体の中の古い細胞と新しい細胞の入れ替えを活発にすることで、エネルギーを作る力が強くなるからです。また体内に溜まった老廃物を排出する働きもよくなるため、新陳代謝を上げることで痩せやすい身体になります。
オルニチンで新陳代謝がアップ
しじみに豊富に含まれているオルニチンは、新陳代謝を上げる働きをする栄養素です。オルニチンは肝臓の機能を向上する効果があることが一般的に知られていますが、それ以外に成長ホルモンの分泌を促進する働きがあります。
成長ホルモンは脳の下垂体前葉という部分から分泌されるホルモンで、骨や筋肉の成長だけではなく、新陳代謝を促進する働きがあります。成長ホルモンの分泌は、10代をピークに加齢とともに低下していきます。成長ホルモンの分泌にはIGF-I(ソマトメジン-C)という物質が関係しており、IGF-Iは肝臓で生成されています。オルニチンを摂取して肝機能が向上することで、IGF-Iの生成が促進され、成長ホルモンの分泌が促進されると考えられています。
オルニチンを摂取することで成長ホルモンの分泌を促進して、新陳代謝を上げることができます。