オルニチンによるストレス軽減効果。肝機能活性と成長ホルモン分泌。
しじみに豊富に含まれているオルニチンは、疲労回復効果がある栄養素として有名です。オルニチンは身体の疲れだけではなく、メンタルストレスを軽減させる効果があることが分かっています。オルニチンがストレスを軽減させる理由は、肝臓を元気にするだけではなく睡眠にも大きく関わっています。ここではオルニチンによるメンタルストレス軽減効果と、オルニチンがストレスを軽減させる理由についてご紹介します。
オルニチンによるメンタルストレス軽減効果
オルニチン研究会が成人男女を対象に行った調査によると、オルニチンにはメンタルストレスを軽減させる効果があることが分かっています。オルニチン研究会は被験者を2つのグループに分けて、オルニチン2400mgまたはプラセボ(オルニチンの入っていない試験食品)を食べてもらい、1時間後にメンタルストレス負荷試験を行いました。その結果、オルニチンを食べたグループはプラセボを食べたグループと比較して、メンタルストレスが軽減されたことが明らかになりました。さらに翌朝の疲労感も軽減されたことが明らかになりました。この結果からオルニチンをあらかじめ摂取することによって、メンタルストレスを軽減し、疲労を軽減させる効果があると考えられています。
オルニチンがストレスを軽減させる理由
なぜオルニチンを摂取することで、メンタルストレスが軽減されるのでしょうか。オルニチンがメンタルストレスを軽減させる理由は、以下の2つが考えられます。
アンモニア解毒を促進して疲労回復
オルニチンは肝臓のオルニチンサイクルを活性化して、アンモニア解毒を促進する働きがあります。アンモニアはタンパク質からエネルギーを生成する過程で作られる副産物で、肝臓に蓄積すると疲労の原因になります。さらにアンモニアが血流にのって全身を巡ると、細胞内に入り込んで、エネルギーを生成しているミトコンドリアの働きを阻害します。アンモニアによってミトコンドリアの働きが阻害されると、エネルギー生成がスムーズに行われなくなり、疲労の原因になります。疲労が重なると心も疲れていき、メンタルストレスを感じるようになってしまいます。オルニチンを摂取することで疲労回復効果を得て、メンタルストレスを軽減することができます。
成長ホルモンの分泌を促してやる気の増加
オルニチンは肝臓のオルニチンサイクルを活性化するだけではなく、成長ホルモンの分泌を促進する働きをします。成長ホルモンは子どもの身体を発達させるだけではなく、やる気や集中力といったメンタル面にも大きく関わっています。成長ホルモンの最も大きな作用のひとつに、やる気や集中力の増加があります。オルニチンを摂取することで、仕事や勉強などの意欲が高まり、メンタルストレス軽減効果を得ることができます。