しじみに含まれるオルニチンの過剰摂取は?副作用はある?
しじみに含まれるオルニチンはアミノ酸の一種で、肝臓の機能を向上させる働きがあることから近年注目されている栄養素です。オルニチンは疲労回復や二日酔い予防といった健康効果が期待できることから、継続的に摂取することが望ましいです。しかし健康に良い栄養素でも、過剰摂取には注意する必要があります。ここではしじみに含まれるオルニチンの過剰摂取についてご紹介します。
しじみに含まれるオルニチンの量
しじみには100g(約35粒)あたり約10~15mgのオルニチンが含まれています。この量は味噌汁一杯分程度の量にあたります。オルニチンの摂取目安量は一日400mg~1000mgと言われているため、しじみから一日摂取目安量のオルニチンを摂るためには約2000~3000個食べる必要があります。毎日大量のしじみを食べることは現実的ではないため、しじみからオルニチンを過剰摂取する可能性は極めて低いと言えます。一方サプリメントは数粒で一日摂取目安量のオルニチンが含まれているため、過剰摂取しないよう注意する必要があります。サプリメントからオルニチンを摂る際は、製品ごとに決められた1日分の摂取量を守るようにしましょう。
オルニチンを過剰摂取した場合の副作用
肝機能を向上させる働きをするオルニチンはアミノ酸の一種であり、安全性が高い栄養素です。仮にしじみなどの食品から一日摂取目安量をわずかに上回るオルニチンを摂取しても、体内に蓄積されずに余剰分は尿と一緒に体外に排泄されます。しかしサプリメントなどからオルニチンの一日摂取目安量を大きく上回る量を過剰摂取した場合は、副作用が懸念されます。これまでの報告によると、10g以上のオルニチンを摂取すると下痢、腹痛、慢性胃炎と言った副作用が生じることが分かっています。ただしこれは他のアミノ酸を過剰摂取した時と同じ副作用であり、オルニチン特有の副作用ではありません。アミノ酸を過剰摂取すると小腸のアミノ酸濃度が急上昇して、浸透圧によって小腸の水分量が多くなった結果、下痢が引き起こされると考えられています。
まとめ
しじみには100g(約35粒)あたり約10~15mgのオルニチンが含まれています。オルニチンの摂取目安量は一日400mg~1000mgであり、しじみからオルニチンを過剰摂取する可能性は極めて低いです。オルニチンは一日摂取目安量をわずかに上回る量を摂取しても余剰分は体外に排出されるため無害ですが、10g以上のオルニチンを摂取すると下痢、腹痛、慢性胃炎と言った副作用が生じることが分かっています。サプリメントからオルニチンを摂取する場合は、過剰摂取に注意して利用しましょう。