しじみはニキビなど肌トラブルに効果がある。どんな栄養素が役に立つ?
二枚貝の一種であるしじみは、疲労回復や二日酔い予防といった健康効果が得られることで有名な食品です。そのためしじみはサラリーマンや、お酒が好きな人のための食品というイメージを持っている人が多いかもしれません。実はしじみはそれ以外にも、ニキビや肌荒れなど肌のトラブルを解消する効果も期待できる食品です。ここではしじみに含まれる、ニキビに効く栄養素についてご紹介します。
しじみに含まれる、ニキビに効く栄養素
しじみはニキビに効く栄養素が豊富に含まれています。しじみに含まれる、ニキビに効果のある栄養素は以下の通りです。
オルニチン
しじみに豊富に含まれるオルニチンはアミノ酸の一種で、肝機能を向上させる働きをする栄養素です。同志社大学が行った研究によると、肌の調子が悪いと感じている日本人女性にオルニチンを摂取してもらったところ、オルニチンを摂取していない場合と比べてニキビの悩みが改善されたという結果が報告されています。オルニチンは有害物質であるアンモニアの解毒を促進させることで、肝機能を向上させる働きがあります。アンモニアはタンパク質からエネルギーを生成する過程で作られる副産物で、体内に蓄積するとニキビなどの肌荒れの原因になります。しじみからオルニチンを摂取することでアンモニア解毒を促進させ、ニキビを予防することができます。
ビタミンB群
しじみに豊富に含まれているビタミンB群は、皮脂の分泌を適正に保つ働きをする栄養素です。皮脂の分泌を調整するビタミンB群が不足すると、肌が脂性になりニキビができやすい状態になったり、ニキビが悪化したりします。またビタミンB群は肌の新陳代謝を促進させる効果もあるため、ビタミンB群が不足すると肌のターンオーバーの周期が乱れてニキビの原因になります。またビタミンB群は、互いの働きをサポートする性質があります。しじみにはビタミンB1・B2・B6・B12・ナイアシン・葉酸といったビタミンB群が豊富に含まれています。しじみからビタミンB群を摂取することで、皮脂の分泌を調整し、肌のターンオーバーを調整することで効率的にニキビを予防することができます。
タウリン
しじみに含まれているタウリンはアミノ酸の一種で、肝機能を向上させる働きをする栄養素です。肝臓はアルコールや食品添加物などの毒素を分解する働きがあるため、肝機能が低下すると毒素の分解効率が下がり、体内に老廃物が溜まりやすくなってしまいます。体内に老廃物が溜まると、ニキビの原因になります。タウリンは肝細胞の再生を促進させ、肝臓の細胞膜を安定させる働きがあります。しじみからタウリンを摂取することで肝機能を向上させて、老廃物の分解を促進させてニキビ予防効果を期待することができます。
まとめ
しじみは疲労回復や二日酔い予防だけではなく、ニキビ予防にも効果のある栄養素です。疲労などで体内に老廃物が蓄積し、肌が脂性になるとニキビの原因になります。しじみに含まれている、ニキビに効果のある栄養素はオルニチン・ビタミンB群・タウリンです。ニキビを予防して美しい肌を保つために、普段の食生活にしじみを取り入れてみてはいかがでしょうか。