しじみは肌荒れ改善に効果的!オルニチン、ビタミンB群などが豊富。
しじみは疲労回復や二日酔い予防といった健康効果があることで有名な食品です。しじみから期待できる健康効果はそれ以外にも、女性に嬉しい肌荒れ改善効果があります。肌荒れを繰り返さないためには、原因を知るとともに肌荒れ改善に役立つ栄養素を積極的に摂ることが大切です。ここでは肌荒れの原因と、しじみに含まれる肌荒れ改善に役立つ栄養素についてご紹介します。
肌荒れの原因
肌は身体や心の健康状態を映す鏡です。普段の食生活や、何気なく行っている習慣などが肌荒れの原因になることがあります。肌荒れの主な原因は以下の5つです。
偏った食生活
肌細胞は食事から摂った栄養素から作られているため、偏った食生活は肌荒れの原因になります。外食が続いていたり、お菓子ばかり食べたりして栄養バランスが乱れた食生活を続けていると、肌が荒れてニキビなどができやすくなります。特にビタミンB群が不足すると肌荒れや皮膚炎などを起こしやすくするので、肌荒れを改善したい人は食生活を見直す必要があります。
睡眠不足
健康的な肌を保つためには、毎日早寝早起きして質の良い睡眠をとることが理想です。肌細胞は主に、睡眠中に細胞の修復と再生を繰り返しています。夜更かしなどで睡眠が不規則になると、これらの働きがスムーズに行われなくなってしまいます。また睡眠不足によって、ホルモンの分泌や心身のバランスを整える自律神経の働きが乱れてしまいます。肌荒れを改善したい人は、睡眠不足を解消することが重要です。
ストレス
ストレスは心だけではなく、肌にも悪影響を及ぼします。ストレスが肌に悪い理由は、ストレスが溜まることで血流が滞り、活性酸素が発生しやすくなるからです。
食べ物から摂取した栄養素は血液に乗って全身を巡りますが、ストレスによって血流が滞ると、肌細胞のすみずみまで栄養素が行き渡らなくなります。活性酸素とは、私たちの免疫機能に不可欠な存在ですが、様々な要因によって増えすぎると、健康な細胞を酸化して、機能を低下させてしまう物質です。ストレスによって体内で活性酸素が発生することで、肌細胞の働きが低下してしまいます。肌荒れを改善したい人は、自分の肌だけではなくストレス対策を行うことが重要です。
女性ホルモンの影響
肌は女性ホルモンの影響を大きく受けています。生理前に肌荒れやニキビができやすくなるのは、女性ホルモンの影響によるものです。また、生理が終わると一転して肌の調子が良くなるのは、女性ホルモンであるエストロゲンが働いているからです。女性ホルモンの分泌量は、40歳前後から減少していきます。食事や運動などの生活習慣を健康的にすることで、40代以降でも女性ホルモンの分泌を整えて、肌荒れをカバーすることができます。いつまでも美しい肌を持ち続けたい人は、女性ホルモンの分泌量を整える生活習慣を取り入れることが重要です。
紫外線
肌は紫外線を浴びると、細胞の遺伝子やコラーゲンが破壊されダメージを受けてしまいます。さらに肌細胞が傷つくだけではなく、活性酸素が発生して肌の働きを妨げてしまいます。紫外線は日陰や室内にいても、短時間でも浴びると肌にダメージが蓄積されていきます。肌荒れを改善したい人は、年間を通して紫外線対策をすることが重要です。
しじみに含まれる肌荒れ改善に役立つ栄養素
二枚貝の一種であるしじみには、偏った食生活などが原因で起きる肌荒れ対策に役立つ栄養素が豊富に含まれています。しじみに含まれる肌荒れ改善に役立つ栄養素は以下の5つです。
オルニチン
しじみに豊富に含まれているオルニチンは、アミノ酸の一種で、肝臓のオルニチンサイクルを活性化させてアンモニア解毒を促す栄養素です。アンモニアはタンパク質からエネルギーを生成する過程で作られる副産物で、体内に蓄積すると肌荒れやくすみの原因になります。しじみからオルニチンを摂取してアンモニア解毒を促すことで、肌荒れ改善に役立てることができます。
またオルニチンは、美肌に深く関わっている成長ホルモンの分泌を促す効果もあります。成長ホルモンが分泌されると肌の新陳代謝が活性化し、肌のコラーゲンを増やすため肌荒れ改善効果を得ることができます。肌のコラーゲンが不足すると肌荒れの原因になるため、オルニチンが豊富に含まれているしじみを活用するのがおすすめです。
オルニチンはしじみ以外に、ヒラメ、キハダマグロ、エノキ、チーズなどに多く含まれています。これらの食品のオルニチン含有量は少ないため、肌荒れ改善効果を得るために補助的に活用するのがおすすめです。
ビタミンB群
しじみに豊富に含まれているビタミンB群は、肌の健康に大きく関係する栄養素です。特にビタミンB2とビタミンB6は、肌細胞の主成分であるタンパク質や糖質の代謝をサポートする働きがあります。ビタミンB2・B6は、脂質の多い料理やお菓子を食べすぎたり、妊娠中や疲れていたりする時に大量に消費されます。ビタミンB2・B6が不足すると肌荒れや皮膚炎の原因になるため、しじみからビタミンB群を摂取することで肌荒れ改善効果を得ることができます。ビタミンB群は体内に蓄積できないため、毎日摂取することが大切です。
しじみにはビタミンB1・B2・B6・B12、ナイアシン、葉酸といったビタミンB群が多く含まれています。ビタミンB群は互いにサポートし合って作用する特徴があるため、多くの種類のビタミンB群が含まれているしじみを食べるのは、肌荒れ改善効果を得るために効率的だと言えます。
ビタミンE
しじみに豊富に含まれているビタミンEは、活性酸素の働きを抑える抗酸化作用の高い栄養素です。ストレスや紫外線などが原因で体内の活性酸素が増えると、肌荒れが起きやすくなります。ビタミンEは活性酸素の働きを抑えるだけではなく、肌の乾燥を予防し、肌の血行を促進して新陳代謝を活性化させる働きがあります。しじみからビタミンEを摂取することで、肌荒れ改善効果を得て健康的な肌へ導いてくれます。
ビタミンEはしじみ以外にひまわり油、オリーブオイル、ナッツ類、ほうれん草、ブロッコリーなどに多く含まれています。
亜鉛
しじみに豊富に含まれている亜鉛は、肌細胞の細胞分裂に深く関わっている栄養素です。皮膚に傷ができると、亜鉛が関わる酵素が代謝を促進させて、傷ついた部分の細胞分裂を活発にします。亜鉛が不足すると肌細胞の傷の治りが遅くなってしまい、肌荒れの原因になります。
また、亜鉛は美しい肌に必要不可欠な、コラーゲンの合成に役立ちます。亜鉛を摂取することでコラーゲンを合成する代謝が促進されます。しじみから亜鉛を摂取することで、肌細胞の修復やコラーゲンの合成を促進して、肌荒れ対策に役立てることができます。
亜鉛はしじみ以外に牡蠣、小麦、かぼちゃの種、牛肉、ひよこ豆、カシューナッツ、ヨーグルトなどの多く含まれています。
鉄分
しじみに豊富に含まれている鉄分は、肌細胞のすみずみまで酸素を運搬する赤血球を作るために必要な栄養素です。鉄分が不足すると鉄欠乏性貧血を引き起こし、肌荒れの原因になります。現代は日本人の多くが鉄不足だと言われており、特に女性は月経で鉄分が不足しやすいため、積極的に鉄分を摂るのがおすすめです。また妊娠中の女性は胎児に大量の血液が送られるため、鉄不足にならない食生活を意識することが重要です。
鉄分は貧血予防効果があるだけではなく、活性酸素を除去する『カタラーゼ』という酵素の生成に必要な栄養素です。カタラーゼを生成して活性酸素の除去を促進することで、肌細胞のダメージを防ぐことができます。しじみから鉄分を摂取することで、肌細胞に栄養を供給し、活性酸素を除去する酵素の生成を促すことで肌荒れ対策をすることができます。
鉄分はしじみ以外に、レバー、豚モモ肉、牛赤身肉、卵、カツオ、イワシ、シャケ、マグロなどに多く含まれています。
まとめ
しじみから期待できる健康効果は、疲労回復や二日酔い予防以外に、女性に嬉しい肌荒れ改善効果があります。肌荒れの原因は多岐に渡り、偏った食生活、睡眠不足、ストレス、女性ホルモンの影響、紫外線が挙げられます。しじみは偏った食生活などが原因で起きる肌荒れ改善に役立つ、オルニチン、ビタミンB群、ビタミンE、亜鉛、鉄分が豊富に含まれています。肌荒れを改善して健康的な肌を手に入れるために、普段の食事にしじみを取り入れてみてはいかがでしょうか。