しじみはカルニチン合成に必要な栄養素が豊富。ダイエットをしたい人におすすめ。
ダイエットに効果的な成分はたくさんありますが、どのような成分を取ればいいか悩んでいる人は多いのではないでしょうか。二枚貝の一種であるしじみには、『カルニチン』という脂肪燃焼効果を促進させる成分の材料が豊富に含まれています。カルニチンはアミノ酸から生成される誘導体で、脂肪を運ぶ役割を担っています。ここではしじみとカルニチンの関連性と、カルニチンの働きについてご紹介します。
しじみとカルニチンの関連性
しじみに含まれるリジンやメチオニンといったアミノ酸は、肝臓や腎臓で『カルニチン』という成分に合成されます。カルニチンは体内の筋肉、肝臓、心臓、腎臓、脳などに広く分布しています。体内でカルニチンが合成されるためには、アミノ酸以外にビタミンB6、ビタミンC、ナイアシン、鉄分などの栄養素が必要です。しじみにはこれらの栄養素も含まれていることから、単独で摂取してもカルニチンを合成することができます。
カルニチンは体内で合成できる成分ですが、20代をピークに加齢とともに合成能力が低下していきます。そのため体内のカルニチン量が不足している場合は食品やサプリメントから補う必要があります。カルニチンは牛肉や豚肉、鶏肉などの肉類に多く含まれています。高齢者の方など肉類が苦手な人は、カルニチン合成に必要な栄養素が豊富なしじみを食べるのがおすすめです。
カルニチンの働き
カルニチンには、脂肪を燃焼しやすくなる効果があります。カルニチンは脂肪をミトコンドリアへ運搬する働きを担っています。脂肪がミトコンドリアに運搬されると、脂肪が燃焼されエネルギーとして利用されます。体内のカルニチン量が充分にあることで、体内に溜まっている脂肪をエネルギーとして効率よく燃焼することができます。逆にカルニチンが不足することで脂肪が燃焼しにくい身体になり、肥満のリスクが上がってしまいます。肥満になると生活習慣病になりやすくなり、動脈硬化や高血圧を招く原因になります。動脈硬化が進行すると心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす可能性があるため、健康的な生活を送るためには肥満を予防することが必須です。またカルニチンが不足するとエネルギーが効率よく作られなくなり、だるさや息切れ、疲労感などの原因になります。健康的な身体作りのために、カルニチンを多く含む食品やサプリメントを摂取する、またはしじみなどカルニチン合成に必要な栄養素が豊富に含まれている食品を積極的に摂ることが大切です。
まとめ
二枚貝の一種であるしじみには、脂肪燃焼効果のある『カルニチン』の材料となる栄養素が豊富に含まれています。カルニチンは脂肪を燃焼してエネルギーにする過程で働く成分で、不足すると肥満や疲労感などの原因になります。ダイエットをしたい人、年齢を重ねても健康的な身体作りをしたい人は、しじみやカルニチンが多く含まれている食品を積極的に摂るのがおすすめです。