しじみに含まれるビタミンB2。代謝促進や皮膚の健康維持に必要。
ビタミンB群の一種であるビタミンB2は健康を保つのに重要な栄養素ですが、その機能をよく知っている人は少ないのではないでしょうか。ビタミンB2は体内に蓄積されない栄養素のため、ビタミンB2を含む食品を継続的に摂取することが重要です。二枚貝の一種であるしじみには、ビタミンB2が豊富に含まれています。ここではしじみに含まれるビタミンB2の量と、ビタミンB2の働きについてご紹介します。
しじみに含まれるビタミンB2の量
しじみには100g(約35個)あたり0.25mgのビタミンB2が含まれています。他の貝類と比較すると、同じ量のあさりには0.16mg、牡蠣には0.14mgのビタミンB2が含まれています。しじみは他の貝類と比較するとビタミンB2が豊富に含まれていることが分かります。ビタミンB2の1日摂取推奨量は、成人男性は1.6mg、成人女性は1.2mgです。ビタミンB群は互いに助け合う働きがあるため、複数種類のビタミンB群が含まれている食品を摂取するのがおすすめです。しじみにはビタミンB2以外にビタミンB1・B3・B12・葉酸などのビタミンB群が豊富に含まれているため、効率よくビタミンB2を摂取することができます。ビタミンB2はしじみ以外にレバー、緑黄色野菜、アーモンド、アボカドなどに豊富に含まれています。
ビタミンB2の働き
しじみに豊富に含まれているビタミンB2は水溶性のビタミンB群の一種です。ビタミンB2は体内で以下の働きを担っています。
代謝促進
ビタミンB2は三大栄養素(糖質・タンパク質・脂質)の代謝を促す働きをします。特に脂質の代謝にはビタミンB2が必要です。食品から摂取した脂質は生命維持のために必要なエネルギーになり、余った分は脂肪として細胞に蓄えられます。ビタミンB2が不足すると脂肪が代謝されにくい状態になるため、身体に脂肪が貯まりやすくなってしまいます。そのためダイエット中の人は、ビタミンB2を意識して摂取することが必要です。
皮膚や粘膜の健康維持
ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康維持に重要な役割を担っている栄養素です。ビタミンB2は過酸化脂質という物体を分解する働きがあります。過酸化脂質は人体に有害な物質で、皮膚に蓄積すると肌の保湿性が失われます。ビタミンB2が不足すると過酸化脂質が充分に分解されなくなるため、アトピー、肌荒れ、にきび、口内炎などを引き起こします。また粘膜に過酸化脂質が蓄積されると、気管支喘息や鼻炎、花粉症などを引き起こします。ビタミンB2を摂取することで過酸化脂質が分解されやすくなるため、これらの症状を持っている人の体質改善にも役立ちます。
まとめ
二枚貝の一種であるしじみには、ビタミンB2が豊富に含まれています。ビタミンB2はビタミンB群の一種で、代謝促進・皮膚や粘膜の保護といった重要な働きをする栄養素です。ビタミンB2が不足すると脂肪が貯まりやすい身体になったり、肌荒れや鼻炎などを引き起こしたりします。ビタミンB2を豊富に含むしじみなどを摂取して、健康的な身体作りをするのがおすすめです。