しじみはAGA対策に役立つ。プロペシアを検討している人におすすめ。

男性型脱毛症（AGA）治療を考えている人で、プロペシアという名前を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。AGA対策を行うためには、病院での治療に加えて、脱毛予防や発毛・育毛効果のある食品を食べることが重要です。二枚貝の一種であるしじみには、育毛効果のある栄養素が豊富に含まれています。ここではプロペシアとしじみの育毛効果についてご紹介します。

AGAとは

AGAは成人男性によく見られる髪が薄くなる状態のことで、思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか又は双方が薄くなっていきます。AGAの原因は遺伝や男性ホルモンの影響だと言われています。AGAの人口は2004年時点で、日本全国で1,260万人いると言われています。これは20~69歳の成人男性の3人に1人の数字です。AGAは進行性のため、何もケアせずに放置すると髪の毛の量は減り続けていきます。

プロペシアとは

プロペシアとは世界60ヵ国以上で承認されているAGA治療薬です。AGAは男性ホルモンであるテストステロンが、体内で『5αリダクターゼ』という還元酵素と結合して、発毛抑制作用を持つDHT（ジヒドロテストステロン）というホルモンに変化することで引き起こされます。プロペシアは5αリダクターゼに働きかけてDHTの生成を抑制することで、AGAの進行を抑制させる働きがあります。
プロペシアがAGAの進行を抑制するのは科学的に認められています。日本国内で行われた臨床試験では、プロペシアを1年間投与することで58%の改善効果がみられています。さらに2年間では68%、3年間では78%の改善効果があることが報告されています。ただしこの結果は20~50歳までの男性を対象としたものであり、20歳未満の未成年に対する安全性が保証できないこと、50歳以上の人に同様の効果が現れるか分からない点は留意する必要があります。

しじみの育毛・発毛効果

AGA対策を行うためには、プロペシアなどを使った治療に加えて、育毛・発毛効果のある栄養素を豊富に含む食品を食べることが重要です。二枚貝の一種であるしじみには、育毛・発毛効果のあるオルニチンが豊富に含まれています。しじみからオルニチンを摂取することで得られる効果は以下の3つです。

成長ホルモンの分泌促進

オルニチンはアミノ酸の一種で、成長ホルモンの分泌を促進させる働きがあります。成長ホルモンは、髪の毛の成長に欠かせない物質です。成長ホルモンの分泌が促進されることで髪の毛の成長を促す効果が得られ、成長期の髪の毛を成長させ、途中で髪が抜けるのを防ぐことができます。また成長ホルモンの分泌が促進されることで、太くて丈夫な髪の毛を作る効果が期待できます。成長ホルモンの分泌は10代をピークに、加齢とともに低下していきます。成長ホルモンの分泌が減少してしまうと髪の毛がしっかり成長できなくなり、髪の毛が抜けても新しい髪の毛が生えてこないことが起きやすくなります。しじみからオルニチンを摂取することで、成長ホルモンの分泌を促進させ発毛・育毛効果が期待できます。

細胞増殖

オルニチンは体内で『ポリアミン』という物質に変化します。ポリアミンは人間を含んだ、細胞を持つ全ての生物の体内で合成される物質です。ポリアミンは主に細胞の生まれ変わりに関与しており、細胞増殖を安定させるのに重要な役割を担っています。ポリアミンの合成量は加齢とともに減少することが分かっています。ポリアミンが不足すると細胞分裂や増殖が滞ってしまうため、髪の毛の細胞が増えにくくなってしまいます。しじみからオルニチンを摂取することで、体内のポリアミン合成量を増やして発毛・育毛効果を期待することができます。

コラーゲンの生成

オルニチンを摂取して成長ホルモンの分泌を促進させることで、髪の毛の主成分であるコラーゲンの生成を盛んにすることができます。コラーゲンは健康な髪の毛を作るために欠かせない物質です。コラーゲンが生成されることで髪の毛がしっかりと成長し、健康的で抜けにくい髪の毛を作ることができます。しじみからオルニチンを摂取することでコラーゲンの生成を促進させ、育毛・発毛効果を期待することができます。

まとめ

AGAは成人男性によく見られる髪が薄くなる状態のことで、AGAの人は日本国内に1,260万人いると言われています。プロペシアは世界60ヵ国で承認されているAGA治療薬で、AGA進行を抑制する働きがあります。AGA対策のためには病院での治療に加えて、発毛・育毛効果のある栄養素が含まれる食品を食べるのがおすすめです。しじみには発毛・育毛効果のあるオルニチンが豊富に含まれています。健康的な髪の毛を増やすために、普段の食生活にしじみを取り入れてみてはいかがでしょうか。