たまねぎとしじみの相乗効果。血圧調整、疲労回復効果が期待できる。
たまねぎとしじみはどちらも健康に良い食べ物として一般的に認知されている食品です。たまねぎとしじみは単体でも様々な健康効果が期待できますが、一緒に食べることで相乗効果を得ることができます。ここではたまねぎとしじみの相乗効果についてご紹介します。
たまねぎの効果
たまねぎのにおいや辛みのもとになっている硫化アリルは、血液をサラサラにする効果がある成分です。硫化アリルを取ることで、脳梗塞や動脈硬化の予防に優れた効果があることが分かっています。また玉ねぎに多く含まれているフラクトオリゴ糖は腸内の善玉菌の餌になるため、食べることで腸内環境を良好にすることができます。腸内環境を良好にすることで、便秘解消を期待することができます。その他にも、玉ねぎに含まれるグルコキニンという成分は血糖値を下げる効果があります。玉ねぎは多くの生活習慣病の予防や改善に役立つ食品です。
しじみの効果
しじみに豊富に含まれているオルニチンは、肝臓の機能を向上することで有害物質であるアンモニアを解毒する働きをします。アンモニアが蓄積すると疲れやすい身体になるため、しじみからオルニチンを摂ることで疲労回復効果を期待することができます。またしじみにはタウリンが豊富に含まれており、摂取することで血圧や血中コレステロールを下げる効果が期待できます。タウリンがなぜ血圧を下げるか完全に明らかになってはいませんが、交感神経の働きを抑えることで血圧を下げているのではないかと考えられています。タウリンは人間の体内でわずかな量しか合成されません。しじみなどの食品からタウリンを摂取することで、血圧を安定させる働きが期待できます。
たまねぎとしじみの相乗効果
たまねぎとしじみを一緒に食べることで期待できる相乗効果は以下の2つです。
血圧調整効果
たまねぎとしじみを一緒に食べることで、血圧調整の相乗効果が期待できます。たまねぎに含まれる硫化アリルは、血液をサラサラにして血管を拡張することによって血圧を下げる効果があります。またたまねぎに含まれている硫黄化合物やケルセチンは、高血圧症の原因のひとつである血管の硬化を防ぐ働きをすることが分かっています。しじみはすでにご紹介した通り、血圧を下げる効果が期待できるタウリンが豊富に含まれています。たまねぎとしじみを一緒に食べることで、相乗効果を期待することができます。
疲労回復効果
たまねぎとしじみを一緒に食べることで、疲労回復の相乗効果が期待できます。たまねぎに含まれる硫化アリルは、しじみに含まれるビタミンB1を吸収しやすくする働きがあります。ビタミンB1は体内でエネルギーを作る時に必要な栄養素です。たまねぎとしじみを一緒に食べることで効率的にエネルギーを作ることができるため、疲労回復の相乗効果が期待できます。
たまねぎとしじみを使ったレシピ
ここではたまねぎとしじみを使った『たまねぎとしじみの味噌汁』のレシピをご紹介します。
【材料(2人分)】
・しじみ 150g
・玉ねぎ 1/2個
・みそ 大さじ1.5
・水 300cc
【作り方】
(1) しじみを砂抜きして、殻と殻をこすり合わせるようにして洗う。
(2) 鍋にしじみ、水を入れて火にかける。
(3) 玉ねぎを縦5mm幅に切る。
(4) しじみの口が開いたら、玉ねぎを入れる。
(5) 玉ねぎに火が通ったらみそをとき入れて完成。
まとめ
たまねぎとしじみは単体でも健康効果が期待できる食品ですが、一緒に食べることで血圧調整、疲労回復の相乗効果を期待することができます。玉ねぎとしじみはどちらもスーパーなどで手軽に手に入る食品です。血圧が気になる人、疲れがなかなか取れない人は、たまねぎとしじみを一緒に食べてみてはいかがでしょうか。