しじみに含まれるビタミンE。抗酸化作用が高く健康と美容に役立つ。
ビタミンEは抗酸化作用が高い栄養素で、健康と美容に欠かせない働きを担っています。疲労回復や二日酔い予防といった健康効果が期待できることで有名なしじみには、ビタミンEが豊富に含まれています。ここではしじみに含まれるビタミンEの量と、ビタミンEの働きについてご紹介します。
しじみに含まれるビタミンEの量
しじみには100g(約35個)あたり1.6mgのビタミンEが含まれています。ビタミンEの一日目安摂取量は成人男性で6.5mg、成人女性で6.0mgとされています。ビタミンEはしじみ以外にひまわり油、オリーブオイル、ナッツ類、ほうれん草、ブロッコリーなどに多く含まれています。しじみ単独で一日目安摂取量のビタミンEを摂るのは難しいため、他の食品やサプリメントなどを活用するのがおすすめです。
ビタミンEの働き
しじみに豊富に含まれているビタミンEは脂溶性の栄養素で、抗酸化作用が高いことが特徴です。ビタミンEの主な働きは以下の通りです。
細胞の酸化予防
ビタミンEは抗酸化作用の高い栄養素で、活性酸素による細胞の酸化を防ぐ働きをします。活性酸素とは、体内で摂取した食べ物がエネルギーになる過程で作られる副産物です。活性酸素は細胞をウイルスから守る働きをしているため一定量は必要ですが、増えすぎると細胞を酸化させてしまいます。細胞が酸化すると老化が進み、肌のシミ・シワだけではなく生活習慣病のリスクが高くなります。ビタミンEは過剰な活性酸素を除去する働きがあるため、活性酸素による細胞の酸化を防ぐ事ができます。この事からビタミンEは別名『若返りのビタミン』とも呼ばれています。
美肌効果
ビタミンEは美肌効果を高める働きをします。ビタミンEは体内で細胞膜の中に多く存在し、活性酸素から細胞を守っています。また毛細血管を広げて血流を改善する効果もあるため、肌細胞に栄養が運搬され美肌効果を高めることができます。
生殖機能を高める
ビタミンEは生殖機能を高める効果のある栄養素です。男性の場合、ビタミンEは精巣の機能を高めて精子数を増加させる働きがあります。また女性の場合、ビタミンEは女性ホルモンのバランスを整え、生理周期を正常にして妊娠率を向上させる働きがあります。
貧血予防
抗酸化作用の高いビタミンEは、貧血を予防する働きがあります。全身に血液を運搬する赤血球は、脂肪の膜で覆われています。この膜が活性酸素によって酸化されると、赤血球が壊れてしまいます。赤血球が壊れた結果、貧血を引き起こすことがあります。ビタミンEは赤血球の膜が酸化するのを防ぐ働きをするため、貧血予防に役立ちます。
まとめ
しじみに豊富に含まれているビタミンEは、抗酸化作用の高さが特徴の栄養素です。ビタミンEは体内の細胞膜に多く存在しており、活性酸素から細胞を守っています。しじみはその他にも、生殖機能の向上や貧血予防といった働きもします。一日目安摂取量のビタミンEをしじみ単独で摂取するのは難しいため、他の食品やサプリメントも活用するのがおすすめです。