しじみはとりすぎても平気なのか。肝機能障害のある人はとりすぎに注意。
二枚貝の一種であるしじみはタンパク質、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれている食品です。しじみは疲労回復や二日酔い予防などの健康効果が期待できますが、とりすぎても平気なのか心配な人がいるのではないでしょうか。ここではしじみをとりすぎても平気なのか、どんな人がとり過ぎに注意する必要があるのかご紹介します。
しじみはとりすぎても平気なのか
しじみをとりすぎても平気なのかどうかは、その人の健康状態によって異なります。
健康な人はとりすぎても心配はない
まず健康な人は、基本的にしじみをとりすぎる心配はありません。しじみはタンパク質、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。例えばしじみは鉄分が豊富に含まれており、100g(約35個)あたりの鉄分量は約5.3mgです。健康な人の一日鉄分摂取推奨量は、成人男性で7.0~7.5mg、成人女性で10.5~11mgです。一人分のしじみの味噌汁には約50gのしじみが入っていますから、推奨量を超える鉄分を摂取するためには、しじみの味噌汁を3杯以上食べる必要があります。これは現実的ではないため、健康な人はしじみをとりすぎる心配をする必要はありません。
肝機能障害のある人はとりすぎに注意
次に肝機能障害のある人は、しじみとりすぎに注意する必要があります。肝機能障害のある人は健康な人と比べて肝機能が低下しているため、しじみを食べることで必要以上の鉄分が肝臓に蓄積してしまう可能性があるからです。肝臓に鉄分が必要以上に蓄積してしまうと、活性酸素の産生が促進されて肝機能障害が悪化するリスクが高まります。肝機能障害のある人は、医師と相談した上で指導された量のしじみを食べるようにしましょう。
まとめ
しじみはタンパク質・アミノ酸・ビタミン・ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれている食品です。健康な人が普段の食生活にしじみを取り入れる分には、しじみをとりすぎる心配をする必要はありません。しかし肝機能障害のある人は、必要以上の鉄分が肝臓に蓄積してしまう可能性があるためとりすぎに注意する必要があります。肝機能障害の人がしじみを食べる時は、医師から指導された量を守るようにしましょう。