しじみに含まれているタンパク質の量。アミノ酸がバランスよく含まれる。
二枚貝の一種であるしじみには、良質なタンパク質が豊富に含まれています。タンパク質は炭水化物・脂質と並ぶ3大栄養素の一つで、人間の身体を作るために必要不可欠な栄養素です。しじみにはタンパク質が豊富に含まれているだけではなく、良質なアミノ酸がバランスよく含有されています。ここではしじみに含まれているタンパク質の量と、しじみのアミノ酸スコアについてご紹介します。
しじみに含まれているタンパク質の量
しじみには100g(約35個)あたり、約7.5gのタンパク質が含まれています。これは他の貝類と比較して特別多い数字ではありません。例えばサザエは100gあたり約19.4g、牡蠣は100gあたり約6.6g、あさりは100gあたり約6.0gのタンパク質が含まれています。魚介類の中でタンパク質の含有量が多いのはまぐろで、100gあたり約26.4gのタンパク質が含まれています。タンパク質の量だけを考えた時に、しじみを食べるのは効率的とは言えません。
しじみはアミノ酸スコアが高い食品
しじみはタンパク質の含有量は多くありませんが、アミノ酸スコアの高い食品です。アミノ酸スコアとは「タンパク質の栄養価を示す指標」のことです。私たちの身体を構成しているタンパク質は、20種類のアミノ酸から構成されています。20種類のアミノ酸は、9種類の必須アミノ酸と11種類の非必須アミノ酸に分けられます。アミノ酸スコアに関係しているのは、体内で合成することができない必須アミノ酸です。必須アミノ酸は体内で合成することができないため、食べ物から摂取する必要があります。必須アミノ酸がバランスよく含まれている食品はアミノ酸スコアの数値が高く、100に近いほど理想的です。しじみのアミノ酸スコアは95で、貝類の中ではしじみが最もアミノ酸スコアが高いです。しじみを食べることで必須アミノ酸をバランスよく摂取し、体内で効率よくタンパク質を合成することができます。必須アミノ酸がバランスよく含まれたしじみは、身体の機能を維持するために適した食品です。
まとめ
二枚貝の一種であるしじみには、良質なタンパク質が豊富に含まれている食品です。しじみは魚介類の中で突出してタンパク質の含有量は多くありませんが、アミノ酸スコアが高いのが特徴です。身体の機能を維持するためには、必須アミノ酸をバランスよく摂ることが重要です。健康的な身体作りをするために、普段の食生活にしじみを取り入れてみてはいかがでしょうか。